自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

データ起こしの時期

『バイシクル21』の原稿を書くためにデータ起こしをはじめた。前にも書いたのが、このデータ起こしというのが時間がかかる。集中してやれば、そんなにかからないのかもしれないが、私の場合は「さあ、データ起こしを始めるぞ!」と気合を入れても、長時間続けられない。経験上一番いいのは、細切れの時間や、通常は無駄にしてしまう時間を使うこと。たとえば、移動時間や、待ち合わせがあるときは、早めに行って、喫茶店などでやると効率がいいようだ。

もっともそれも余裕があるときに言っていられることで、締め切り間際になってしまえば、嫌でも自室でやることになるのだが……辛い。そんな状態はなるべく避けたいから、早めに始動するというのが理想とはわかっているが、なかなかできないのも人の常だ。

データ起こしのプロもいるが、インタビュー原稿を書くライターは、だいたい自分でテープを起こすことになるだろう。プロに頼めばお金がかかる。そのお金は出版社が払ってくれればいいが、だいたいテープ起こし込みとなるのが実情だ。また、自分で聞いたことは、自分で原稿にする方が安心という気持ちもある。しかし、今の5倍くらいの原稿料を払ってくれるところがあれば、データ起こしは外注してしまうかもしれない。

データ起こしがなければ、仕上げられる原稿量は、現在の10倍くらいになるのではないかと思うこともある。ただし、そんなに仕事があればという前提が必要だけど……。