自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

サイクルフェスタ08



昨日は、東京ドームで行われた「サイクルフェスタ08」というイベントに行ってきた。平日(木曜日)の午後3時半から8時半までの1日だけというちょっと不思議なイベントなのだが、これは北京オリンピックに参加する自転車レース選手の壮行会も兼ねたイベント。

私がなんでこれに行ったのかというと、8月に出版する予定の『自転車レース入門(仮題)』のネタになる写真を撮りに行くため。東京ドームの中に仮設のトラックコースが作られてオリンピックとパラリンピックに出場する選手が、自分の出場する競技の模擬レースをするというのが最大の見せ場だった。

その競技というのがオリンピックの方がスプリント、チームスプリント、ポイントレース、ケイリン、あとは、BMX(バイシクルモトクロス)のデモンストレーション。

パラリンピックが1キロタイムトライアルとタンデムスプリントという組み合わせ。

といっても、なんとなくルールが想像できるのはケイリンとBMXくらいで(ただ、BMXがオリンピック種目だとは知らない人も多いだろう)、あとはわからない人が多いのではないだろうか? まあ、そんな分からない部分を解説しようというのが、私の『自転車レース入門(仮題)』のテーマでもあるわけだ。なんとなく宣伝臭くなってしまったが……。

私はもともとモータースポーツ(自動車レース)の専門で、その中でもF1とかル・マンとかのメジャーなレースではなくて、自分が趣味として参加できるグラスルーツ(草の根)的なモータースポーツを主に見たり、自分で出場したりもしてきた。

だからどうしても自転車レースと自動車レースを比較してみてしまうのだが、見ている分には自動車レースの方が面白いと思う。これは今回の自転車レースがトラックという楕円コースで単調ということも影響しているだろう。ただ、前に鈴鹿サーキットを走るロードレースを見たときも、絶対スピードが低いこともあり、「面白い!」とは思えなかった。そういう意味ではデモンストレーションで派手にジャンプをするBMXの方が性に合う感じがした。

でも自動車レースが自転車レースにどうしても勝てないのは、ああいう東京ドームの中に仮設でもコースを作って、人に見せられるということ。集客力という面で、あのアクセスの良さと観戦する人の快適さは太刀打ちできない。

自動車レースではどうしてもスペースが足りないし、だいたいあんなところでエンジンをかけたら、騒音が反響するのと排気ガスでどうしようもないことになるだろう(そういう面ではEVの小さいのはいいかもね)。

エンターテイメントとしては、多分、自動車レースの方が勝っていると思う。ただ、人を集める要素としては自転車レースの方が勝っている。全体的なイメージとしては自転車レースがやや有利かなという感じ。それに個人的にそれほど興味はないが自転車には「オリンピック」があるのがが大きい。オリンピックがあればこそ、こういうイベントもできるわけだ。

で、また余計な一言を書こうかと思うのだが、インタビュアーが、全日本のトラックチームのF・マニエ監督に「メダルはいくつ取れますか?」的な質問をしていたが、勝負事なんだからそんなこと分かるわけがない。だいたい前回のアテネの時だって予想外の銀メダルが1個取れただけなんだし、どうも選手に余計なプレッシャーを与えるだけのような気がする。

多分「聞くお約束」ができているから、インタビュアーも仕方ないんだろうけど、予定調和はなんかしらけるね。

「『グラマラス』の乳がん撲滅チャリティ・ヌードに抗議する会」で署名運動を行っています。7月末日必着です!!
http://pink-accountability.asablo.jp/blog/

http://blogs.yahoo.co.jp/pinkribbon_2008
●現在進行中の仕事
・グランプリ出版単行本(8月発売で決まり!)
・某誌の企画の練り直し
・ガソリン(石油)価格高騰について調査中
※コメント、ご批判は、気軽にじゃんじゃんお願いします。あんなことやこんなことを取材して欲しいという要望もお待ちしています。公序良俗に反しないで、私の気に入ったものなら自主取材したいと思います。
・ご意見&お問合せ:yoiijima@wta.att.ne.jp