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恩人の死を通して考えたこと(4)

身体拘束について、コメント欄でご質問をいただいたので、私の聞いた範囲でもう少し付け加えると、点滴を外したがっていたとは聞いたが、それが拘束の主因ではないと思う。一時の衰弱した状態から、食欲が出てきて回復傾向になった段階で、ベッドから落ちるので柵をつけて、さらに柵も乗り越えてしまうので拘束されたと聞いたと記憶している。

Sさんは、入院してから痴呆のような症状が出てきて、じっとしてられないのでMRIでの検査も難しいとも聞いた。以前に脳挫傷をした経緯もあり、主治医は、それが痴呆症状と関係している可能性もあるが、はっきりは分からないと言っていたようだ。それが、身体拘束をしなければならない原因になったのかもしれない。これは私の憶測にすぎないが。

少なくとも3人で会った段階では、Sさんにまだ回復の可能性があることが前提となっていた。いわゆる「余命告知」もされていなかった。実際、Sさんは退院後2日で亡くなってしまったわけで、そこまで死期が迫っているとは7月1日時点(前回7月2日の夜に3人で会ったと書いたが7月1日の誤り)でも認識していなかった。病院としては、「予定通りの退院」ということで話が運んでいた。余命というのもあてにならないが、この辺がある程度読めていれば、今後の対策内容も変わってきたと思う。

Sさんの娘さんは、3人で会う前に、Sさんの今後の一人暮らしについてケアマネージャーを含めての話し合いもしていた。これもSさんが生きることを前提にしたものだと言っていいだろう。具体的には車椅子や介護用ベッドの購入? の話なども出ていて、それが娘さんの金銭面での悩みの種となっていた。

緩和医療に関しては、今後は考えなければならないという認識はあったが、その時点ではSさんにより良い治療を受けてもらいたいというのが3人の共通認識になっていた(続く)。