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菅首相再選

民主党の党首選の結果、菅氏が引き続き党首を続けることになった。菅氏は、もともと嫌いな政治家ではないのだが、どうも政権を引き継いでから様子がおかしく見える。

就任直後に「官僚こそが政策や課題を長年取り組んできたプロフェッショナルだ。官僚を排除して政治家だけでモノを考え決めればいいということでは全くない」と発言したことに象徴されるように、もともと脱官僚を売りにしていたはずだったのが、官僚に歩み寄ったように見えるからだ

もちろん官僚=悪という図式は短絡的だと思うが、各省庁には大きな問題が潜んでいることは否定できないと考える。天下りや不透明な特別会計が代表例だ。これは一言で言えば税金の無駄遣いだ。

特別会計とは、一般会計とは別に設けられた会計で、財政法に定義されている。外交、防衛、教育など国の基本的な経費とわけて、特別の必要から区分整理している会計のことだ。北沢栄氏の著書『官僚利権』によると、「国(省庁)が特別の目的で、『補助金等』でやりくりする”巨額のヘソクリ”」とわかりやすく定義している。

民主党マニフェストの中にも「特別会計をゼロベースで見直し、必要不可欠なもの以外は廃止する」という一文が入っている。特別会計が無視できないものであることは、政権与党自体も認識しているわけだ。

もっとも何が無駄遣いか、というと難しい部分もある。要は使い方の問題で、使うべきところに使うのなら、それは無駄遣いとは言わない。「日本は無駄で食べている。無駄をなくせばもっと仕事がなくなる」という人もいるようだが、私は「食べている」のが一部に集中していることが問題だと考える。その恩恵を受けているのは主に官製事業だ。

仮に財政破綻すれば官製事業も含めて破綻するのだから、結局、自分の首を絞めることになる。そこは近視眼的に「とにかく自分の時さえ大丈夫ならOK」というメンタリティが働いているのかもしれない。

これは私の拡大解釈だが、今、受けている授業の講師が「私の時代はよかった。何もしなくても右肩上がりだったから……。今の人は大変だね」という主旨の発言をした。まるでひとごと……。

でも、この人は正直な人だと思う。おそらく官僚(だけではないと思うが)にも、「自分の時代さえ逃げ切れれば……」とか「逃げ切ってよかった」という気持を持っている人が少なからずいるのだろう。しかし、私たちには後の人のことを考える必要がある。

いずれにしても消費税増税の前にやることが山ほどあると思うよ。

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★お知らせ
北沢栄氏が長妻昭大臣の指名により「厚生労働省独立行政法人公益法人等整理合理化委員会」の委員に就任。9月13日に初会合が開かれ、座長に選任された。会議の冒頭、委員会の情報に関し原則、全面公開することを決めた。
Online journal『NAGURICOM』より
http://the-naguri.com/