レクサスの新型LSの日本披露会に行ってきました。発売は今秋で、今回は発表会ではありません。何がトピックか? というと「予防安全技術」です。これらの技術一式をパッケージングして「レクサス セーフティ システム+A」としたことが披露会のメインのプレゼンでした。これまでも「レスサス セーフティ システム+」として歩行者検知機能付きPCS(プリクラッシュセーフティ)やレーンディパーチャーアラート(LDA)/レーンキーピングアシスト(LKA),オートマチックハイビーム(AHB)など予防安全に力を入れてきたレクサスですが、それをさらに一歩進めた形です。
会場ではこの「+A」を装備した実走テストのムービーが流されました。一例をあげると、従来の自動ブレーキだけでは歩行者をはねてしまうような状況になると、まず、ヘッドアップディスプレイに歩行者のいる方向を表示して注意喚起します。アクティブ操舵回避支援が介入すると自動でブレーキ制御が入り、歩行者を避けるようにハンドルが切れて、回避や被害の軽減を図ります。また、高速道路ではレーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシストの基本に加え、走行時にウインカーを出すと、それがスイッチとなり、安全にレーンチェンジする「レーンチェンジングアシスト」も装備しています。
これらの装備が、レベル2以上の自動運転を踏まえていることは間違いないと思いますが、レクサスではあえて自動運転という名称を使わずに「高度運転支援技術(レクサスCoDrive)」という言葉を使っているのが意味深? な感じもしました。
高齢ドライバーの事故が何かと話題に上る昨今。高齢者の免許返納が推奨されるような傾向もありますが、このような機能が普及してくると、かえって返納が遅れがちになるのでは? というような気もしました。もちろんこの辺は両輪で必要なことなのだとは思いますが。
発表会ではないことも関連しているのでしょうが、クルマのメインであるエンジン、駆動系、サスペンションなどにほとんど触れられなかったのも印象的でした。ボンネットの中はカバーだけです……。