自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

BMW318isのステアリング位置とドライビングポジションに関する一考察

2020年12月にBMW M3(E30)から318is(E36)に乗り換えたのだが、両車に通じる問題点としてステアリング位置の高さがある。M3の場合はチルトさえ付いておらず固定のまま。私の身長は171cmで日本人では平均的だとは思うが、やはり(昔の)BMWは欧米人の体格に合わせて作られているようで、とくにバケットシートでポジションを下げてしまうとぶら下がるような形になってしまう。

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318isにはチルトが付いていたので、今度はいいかと思っていたのだが、バケットシートにした場合、一番下まで下げてもまだ高い。M3は諦めていたのだが、isはある程度いじって行こう……というか、基本としてドライビングポジションくらいは合わせないと、今後、仕事上でそうした記事を書くのがためらわれるなあ……という思いがあった。

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一応、調整の過程を書いていくと、初期の段階では、純正のステアリングから定番のMOMOベローチェに付け替えただけで走った。その場合、脚をペダルに合わせると高い上にステアリングがかなり遠くなる。ステアリングまでの距離を優先したいので、シートを一番前に出さざるを得ず、結果としてペダルを踏み下ろすような窮屈なポジションとなった。例えるならば事務用の椅子に座ってグランツーリスモをしているようなスタイル?で、かなりかっこ悪い。その状態の動画が下になる。

 

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そこで取り急ぎステアリングまでの距離を調整するためにスペーサーを入れた。これである程度距離的な問題は解決したが、今度はチルトで一番下まで下げても高めだったステアリングの位置がさらに高くなってあまり具合が良くない。ステアリングまでの距離は距離は合っているとしても、ステアリング頂点付近で肘が伸び切る形になってしまう。その状態の動画が下になる。結局、このスタイルでしばらく走っていた。

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というわけで、それを解決するためにしかるべきショップにお願いして、ステアリング位置を下げる加工をしてもらった。約3cmほど下げることによって、ステアリングが下がると同時に角度もフロアに対して垂直に近くなり大分操作性が上がった。

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ステアリングを下げた結果、ステアリングコラムの上に3cmほどの隙間ができたので、それをゴム製のカバーで覆う加工がしてある。その状態で走ったのが下の動画になる。無駄な力が入らず、手首も柔軟につかえているような感じになっている。

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今までステアリングホイールの位置やシートポジションの大切さを認識していたつもりだし、記事としても雑誌や本なので書いてきたのだが、あまり自分ができていないというのもなんなので、とりあえず一見落着?。贅沢を言えば微妙にステアリングを近づけたいという感じもあるのだが、それはいずれ。

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