
もう7年くらい前になるが、ドライビング修行のため前期型のNB6Cロードスターを買って乗っていた。その頃は定期的にドライビングシミュレーターのトレーニングも受けていて、都心のその場所に行くにもロードスターで行った。普段、電車通勤とデスクワークがほとんどのために、少しでもクルマに乗っておこうという、ドライビングの上達を思った殊勝な? 心がけの一環だ。
その日はとても暑い日だった。ドライビングシミュレーターで汗を流した帰り、コインパーキングに駐車してあったロードスターで帰途についた。エアコンスイッチは入れてあるが、屋根が幌で密閉性も良くなくあまり冷えは良くない。

渋谷の方面から井の頭通りを通り環状八号線に出て北上する。炎天下の上に環八は相変わらずの渋滞中。幌を通して車内はじりじりと温度を上げていく。ふと、以前ロードスターのエンジンが止まりそうになったことを思い出した。
アイドリングが不安定になり、やばっ、壊れたか!と思ったのだが、その時は息を吹き返しそのまま帰宅できていた。こういうトラブルはなかなか再現性がないからやっかいだよな……と思っていたが、その後、なんともないので事実上放置していたのだ。
炎天下の環八で、眼前には井荻トンネルが迫る。もしトンネル内でエンジンがトラブったら……という思いが強くなる。私は念のためにトンネルを避けてその側道に入った。やれやれと一安心し側道の信号待ちをしているときに、エンジン回転がばらつき始めた。
今度は今までよりもキツイ。交差点を息も絶え絶えに右折したところでエンジンが完全にストップ。しかし運は私をまだ見放していなかった。右側にコインパーキングがある。初期型のNBはクラッチをつないだままでセルが回る。私はセルモーターだけでコインパーキングに入りとりあえずこと無きを得た。

その後、そこから懇意にしているショップに電話をして入庫。診断結果はクランク角センサーの不良ということで、交換後は快調になった。
まあ、側道にそれたのはたまたまとも言えるが、クルマはやばいかな?と思った時はだいたいやばいもので、あのときは自分でもナイスジャッジだったなあと、こんな暑い日が続くと思い出したりする。















