自動車の基礎知識
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 前回簡単に触れましたが、スパークプラグで点火するために必要な電圧は、イグニッションコイルで電磁誘導を起こすことで得ています。 yoiijima.hatenablog.com イグニッションコイ…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 エンジンが動くためには燃焼が必要なのは何度も書いてきましたが、そこで大きな役割を果たすのがスパークプラグによる点火です。その他の行程で効率よく吸気し、混合気をしっかり圧…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 理論空燃比は空気14.7:燃料1で、これが完全燃焼できる空気と燃料の割合です。ただ、エンジンのパワーだけに限ってみると、もう少し燃料の量が多い12:1くらいのところで燃焼速度が…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 燃料噴射装置は、キャブレターに代わっって登場してきたものです。現在は電子制御式がほとんどですが、機械制御式もあります(簡単に図説しました)。 前回解説したように、キャブ…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 現代のクルマでは使われなくなってしまいましたが、混合気を作る「気化器」、キャブレターについて解説します。これは霧吹きの原理を応用した装置です。筒状になったところに空気を…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 ガソリンが効率よく燃えるには条件があります。それが空気との割合です。この割合のことを空燃比(空気燃料比)といいます。混合気に含まれる空気の重量を燃料の重量で割った値でA/…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 排ガスによる大気汚染を防ぐための対策は現代のエンジンには書かせません。 エンジンの排ガスにはCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)が含まれます。COとHCに関し…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 排出ガスは、排気ポートを通り抜けた後、エキゾーストマニホールド(エキマニ)に導かれ、エキゾーストパイプでまとめられますが、ここではスムーズに排気するための工夫がされてい…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 エンジンは吸気とガソリンの混合気を圧縮、点火して得た燃焼圧力で動く装置です。「ところでアクセルを踏む」というのはどういうことを意味しているのでしょうか?これは機構的には…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 インテークマニホールド(インマニ)に求められる基本的な性能は、各シリンダーに均等に空気を送ることです。そのためには形状が重要で、空気がスムーズに流れるために曲がりが少な…
◎吸気システムの概要 出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 前回、バルブタイミングについて解説しましたが、エンジンを調子良く回転させるには、あわせて吸排気システム、燃料供給装置、スパークプラグによる点火、点火…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 前回の最後の方に「DOHCかSOHCか、あるいはOHVかよりもエンジンの吸気、排気のタイミング、スパークプラグの点火時期などを最適化させるほうがパワーに関しては重要になる場合もあ…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 1シリンダーあたりをカムシャフト1本で吸排気バルブを動かすのがSOHC、カムシャフト2本で1本が吸気、1本が排気バルブを動かすのがDOHCです。どちらともクランクシャフトとカムシャ…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 吸排気バルブはカムシャフトが回転することによって動きますが、カムシャフトは単独で回転できるわけではありません。その力も燃焼室で生まれた燃焼圧力がもとになっているからです…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 エンジンの燃焼室のフタとなる吸排気バルブは、カムシャフトに押されることで開閉します。バルブが開くときはカム山が押しますが、閉じるときはバルブスプリングによって戻されます…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 エンジン内部のピストンが重要な役割を果たしているということは説明しましたが、ピストンもそれだけでは十分に機能しません。ピストンの円周に刻まれた溝にはピストンリングがはめ…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 エンジンのパワーは、ピストンが上下運動することによって発生しますが、これではタイヤを回す回転運動にはなりません。この上下運動から回転運動への変換の役割を担っているのがク…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 前回、シリンダー容積の話が出たので、それに関連してエンジンの大きさの解説をします。一般に大きなエンジンという場合には大排気量エンジンのことを意味します。それは排気量(単…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 圧縮比とは、ピストンが下死点(一番下った場所)にあるときの行程容積と燃焼室の容積を加えた容積(シリンダー容積)を、燃焼室の容積で割った数値のことです。圧縮比が高い=数値…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 燃焼室はシリンダーヘッド内部を天井に、ピストンヘッドを床にして構成されるスペースです。吸排気ポートは燃焼室上に設けられ、吸排気バルブがそのフタとなります。 エンジンが動…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 シリンダーブロックは、エンジン全体の20~30%の重量を占める大きなパーツです。この内部には、ピストンシリンダーという筒状のスペースが形成されています。エンジンの主要パーツ…
出典:続・自動車メカニズムの基礎知識(日刊工業新聞) 前回も触れたようにシリンダーヘッドにはカムシャフトや吸排気バルブといったパーツが設置されます。また、エンジンのパワーの源を作り出す燃焼室の一部や外部の大気につながる吸排気ポートもここに作…
出典:「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識(日刊工業新聞社)」 エンジンはシリンダーヘッド、シリンダーブロック、クランクケースなどで覆われています。これはエンジンの外骨格となり外部から見ることができます。 シリンダーヘッド内にある主…
出典:続・自動車メカニズムの基礎知識(日刊工業新聞) エンジンは熱を仕事に変える機会です。ただ、単にエンジンに熱を加えただけでは動きません。エンジンの内部で、熱の授受や体積膨張により仕事を発生するための媒介となる流体(作動流体といいます)が…
LCAは複雑に算出されるもので理解しづらいが、原材料からはじまって原材料に戻るまでどれだけの環境負荷(CO2排出)を与えたかがポイントになる。 現在では、良いクルマを作って売ればいいという時代ではなくなっています。走行時の排ガスによる大気汚染の問…
クルマの安全性は永遠のテーマです。国内でいえば1950年代中頃から交通事故による死者数は増え続け、1970年には年間で約1万7000人に達しました。これが第一次交通戦争と呼ばれました。その後、交通教育や取り締まりの強化、歩道の整備、ガードレールの設置な…