自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

BMW318is+シバタイヤで筑波サーキットを走る

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3月3日にBMW318isで、筑波サーキットに行ってきた。装着したのはシバタイヤのTW(トレッドウェア)180。サイズは235/40R17だ。前回の筑波での走行時はエア圧1.7からはじめて、温間2.0あたりで走行してみたのだが、コーナーでは腰砕け感があっていまいち。ブレーキもアドバンA052と同じ感覚で走ると行き過ぎな感じ。タイムも1分12秒を切れずに終わってしまった。正直、良い印象がなかったのだが、その後、日光サーキットでエア圧を2.2程度で走ったらいい感じだったので、筑波での再確認とした。

ということで、今回はエア圧を温間2.2を目安にして走ってみた。途中、同行してくれたK選手にドライバー交代をする段取りになっていたので、まず、アウトラップから2ラップして12秒台を記録。その後、ピットインしてエア圧を温間で合わせようと思っていたのだが、すでにK選手が待機しておりドライバーチェンジ。この辺は予めの段取りがうまくいっていかなかったところ。そのK選手は5ラップ目に1分11秒479、6ラップ目には1分11秒157をあっさりマークしてしまう。

「飯嶋さんの話を聞いていて、どんなに乗りづらいかと思っていたけど、全然普通にのれるじゃない」

とドライビングとドライビングを終えて涼しい顔を見せる余裕がニクイ感じ……。その後、私も残りの時間で再度走行するが、コース上は30台走行の満員状態で12秒を切ることはできなかった。

 

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結局、ドライビングの方に問題があるのかと思い頭の中を整理する。今回は、それまでのドライビングを変えることに頭が行っていた。とにかくブレーキングでしっかり止めてしまい、向きを変えて早目にアクセルオンをするような方向。考え方としては間違っていないと思うのだが、いろいろ時期尚早な感じなので、走り慣れた普通にブレーキングし踏めるタイミングでアクセルを踏むという方向。ただ、ひとつK選手からヒントをもらったダンロップコーナーは今までのアクセルを中途半端に抜いてオンが遅くなる方向から、一旦完全オフしてクリップでは全開にすることをこころがけた。

ただ、2枠目もコース上の混雑は変わらず。それを避けるためにすぐにピットインして再度走り出すが、3、4、5、6ラップ目もどこかで他車にひっかかり12秒台。けっこうタイヤには厳しい7ラップ目に1分11秒797に入った。走りを改めたせいかタイヤに慣れたせいか、タイヤのフィールは気にならない感じ。ここでクールダウンとエア圧調整のためにピットインする。

「一応、11秒台に入った」という私の言葉に対してK選手も明るい表情を見せてくれる。私もタイヤの状態から考えてこれ以上は無理かなと思ったのだが、一応再スタート。その計測2ラップ目に1分11秒632を記録できた。このラップはデータ的には最終コーナーで他車と絡んでしまったために、1コーナーの到達スピードが遅い。「たられば」で言えば、確実にコンマ1、2秒は速いはず。チェッカーフラッグはまだだったが、今回はこの辺で満足して走行を終了した。f:id:yoiijima:20220306120236j:plain

結果的にはいつもの走り方に戻したのが良かったのだが、やはりダンロップコーナーを改善できたことで第2ヘアピンまでの到達スピードが高くなったことが大きそうだ。これは以前から心がけていたのだが2ヘアのボトムスピードにこだわらずしっかり止めて、向きを変えてから加速に移りバックストレートのスピートが139km/hと高くできたのも好材料のように思う。あとは最終コーナーで立ち上がりでのアンダーを消して、ステアリングを戻し方向で脱出できればというのが課題だ。4月に行われるユーロチャレンジカップに向けて、アドバンA052を履き、なんとか1分9秒台に入れたいのだが、もうちょっと?トレーニングが必要な感じだ。

 

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