自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

2015年5月10日の写真から。JAF東北選手権のダートトライアルに参加しました。

これまで千葉県シリーズや神奈川県シリーズなどでは優勝、入賞経験はありましたがJAF選手権では初の入賞でした。

この日、旧知の全日本ダートトライアルの小出久美子選手から携帯に電話がかかってきました。

「クラスが不成立になりそうだから、ダートラに出てもらえない?」

「いつですか?」

「5月の10日の日曜日なんだけど」

「一応空いていますが…」

「クルマは用意するからよろしくね」

というような感じでばたばたとダートラ出場が決まったのが9年も前のことです。

私は、二十歳くらいでラリーのナビゲーターをやったのですが、もともとドライバー志向。その後はダートトライアルにエントリーしていました。

ただあまりお金も時間もない状態だったので、そんなに上達せず一応中の下?くらいの位置にいたのではないかと思います。30代の半ばくらいまでは活動していたのですが、それまで乗っていたスターレットターボのエンジンオーバーホールをショップにお願いしたら、かえって調子が悪くなるという苦い体験を経て活動を停止していました。

主に出ていたのは各県シリーズや、JAF関東ジュニアシリーズというもので、この日出場を要請されたのがJAF東北選手権シリーズ。今まで出ていたシリーズよりは上級シリーズでした。しかもクルマはランサーエボリューションV。スターレットターボより格段に速いクルマです。

出場をする約束をしてから急に不安になってしまいましたが、後戻りはできない状況。

当日は小出選手とダブルエントリー(1台のクルマを2人で使う)でしたので、小出選手が走るために壊すわけには行きません。

まずは完走を自分に言い聞かせて走りましたが、それがセッティングがしっかり決まっているために非常に乗りやすいクルマでした。もちろんパワーには圧倒されましたが、止まる、曲がるがしっかりできるクルマで安心して走れます。

出走台数が少なかったというラッキーな面はあったのですが、JAF東北選手権で3位のメダルを獲得することができました。一生懸命やっていたときにはなかなか届かなかかったメダルをあっけなく手に入れるというラッキーな日でした。