三樹書房のウェブサイト「M-BASE」内にある、モータージャーナリストの小早川隆治氏が担当していた「車評オンライン」の取材で都内でオープンカー乗り比べをしました。
メインは発売されたばかりのND5RE型マツダロードスターでしたが、当時同じように話題となっていたホンダS660、すでに軽自動車のオープンとして人気のあったダイハツコペンセロ、そしての元祖のNA6C型ロードスター(私はこのクルマには当日乗りませんでした)の4台で都心の決められたコースと首都高を中心に走りました。
NDロードスターは、スポーツカーらしいスポーツカーをマツダが引き続き出してくれたことが素直にありがたかったです。デザインも洗練されていましたし、低いコクピットに潜り込むと「さあ、走りに行こう」という気持ちにさせてくれます。各操作系もしっかりしており、まあ当たり前ですが「現代のクルマだなあ」と実感します。
この時は私が普段乗っているのがE30 BMW M3ですから、それと比較すると比べ物にならないほど快適なのは当たり前でしょう。好み的には足が動きすぎるからちょっと固めたいなというのはありました。
S660も走っていると面白いクルマなのは間違いありません。小さいですから都心をちょとちょこ走るのも楽ですし、首都高に入ればパワーがない分エンジン回転を上げなければならないので、まあスポーティ感はありました。ただはっきりいって狭いです。2シーターですが、2人乗ると荷物を置くスペースがほとんどありません。「箱根とか秩父とかワインディングロードが近くにある人が走りを楽しむにはいいかなあ」というような話を小早川さんとした記憶があります。
コペンはFFでそこそこパワーがあります。この試乗会では一番評価が低かったと思います。私はシフトフィールがちょっと曖昧だなとは感じましたが、あとは悪くないと思いました。当日試乗した同業の武田隆くんが「このクルマ、トルクステアがすごくて…」と言っていたのですが、私は特段感じませんでした。多分、EP82スターレットターボを長く乗っていたということもあって、鈍かったのかもしれません。その気になればS660より速いんじゃないかな?という印象も持ちました。
NDロードスターも発売からかなり経って、S660も生産中止となってしまいました。こんな組み合わせの試乗も今はなかなか難しいですね。