自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

2018年7月某日の写真から。BMW X2試乗会。

このときは箱根の芦ノ湖スカイラインあたりで試乗しました。

この頃は仕事柄?結構いろいろなクルマの試乗会に参加していました。
BMW X2は、かなり「若さ」を前面に押し出したモデルで、ターゲットユーザーは、「ミレニアル世代(80年代から90年代に生まれた人)」と言う触れ込み。タレントの香取慎吾氏をイメージキャラクターに起用したのも印象的でした。

スタイルはSUVですが、BMWではこれをSAC(スポーツ・アクティビディ・クーペ)と呼称します。BMWのシンボルとも言えるキドニーグリルは、他モデルと違い下部を広げた形です。ルーフラインはわりとフラットな感じ。Cピラーにはホフマイスター・キンク(ウインドー・ラインのボディワーク部分のCピラーからDピラーの間にある曲がった部分)が組み込まれ、1970年代の3.0CSLを彷彿とさせるようにBMWロゴマークがあしらわれています。

走りは、スプリングとショックアブソーバーを固めたMスポーツサスペンションを採用しているということで、どの程度かな?と思ったのですが、まあほどほどという感じ。飛ばすだけでなく2人以上乗車したときの後席の不平のことも考えるといいバランスなのかもしれません。

「ドライビング・パフォーマンス・コントロール・スイッチ」はコンフォートを基準にスポーツとエコプロの3段階に切り替えが可能で、スポーツモードに切り替え加速をすると、2リッター4気筒ツインパワーターボエンジンは、8速ATにで高回転まで引っ張られてシフトアップしていくし、ブレーキングすれば踏力と速度に応じてシフトダウンして、パドルシフトは必要ない感じ。現代のクルマらしい頭の良さを感じます。車速感応式パワーステアリングもスピードが上がると確実に手応えも増して安心感が高いものでした。

コーナリングも、基本は気持ちい走りを見せますが、さすがにタイトなコーナーの切り返しでは重さを感じました。SUVとしては低いとしても、絶対的な重心の高さと4WDシステムの重さから来ていると思います。まあ、そういうところを狙ったクルマではないのかもしれません。