自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

2017年11月25日の写真から。「2017 トヨタ博物館 クラシックカー・フェスティバル in 神宮外苑」でのサニー1000。

絵画館前を出発するサニー1000。欧州車的なデザインもかっこいいです。

神宮外苑の絵画館で行われたクラシックカー・フェスティバルに行ったときの写真です。トヨタ博物館所蔵のクラシックカーの展示や、一般参加のクラシックカー(と呼ぶには早いクルマもいましたが)100台ほどが都内をパレード走行しました。この時は、カーグラフィックの副編集長をされた高島鎮雄さんも出席されていて言葉を交わした記憶があります。

写真は日産サニー1000です。サニーというのは個人的に思い入れの深い一台です。というのも、鈑金塗装業を営んでいた父が日産サニー東京販売の仕事を多く請けていたこともあり、だいたいサニーに乗っていた、という記憶があるからです。

とはいってもさすがに初代の1000ではなく、1400GXとかGL、あるいはバンが父のマイカーだったことが多かったようです。ちなみにその次がハコスカGTかな?どちらかというと好きで乗っているのがハコスカ、サニーは仕事の関係で仕方なく…という雰囲気もありました。

普段、取り立ててサニーのことをよくも悪くも言わない父でしたが、あるとき駐車してあるサニー1000を見て「このクルマはよく走るんだよな。今のサニーやカローラよりも全然良い」と言ったことを覚えています。私は小学生高学年くらいだったと思いますが、コラムシフトのサニー1000はさすがにただの古いクルマにしか見えず、「そんなもんなんだ」くらいにしか思いませんでした。

ただ、このあとに1100ccのカローラが「プラス100ccの余裕」で登場し日産がトヨタに差をつけられていくということを知るにつれて、いいクルマだったのにイマイチ評価評価されなかったということで、気になる一台になります。この後の1200GXの方がモータースポーツを含めて活躍したので、より影が薄く見えたこともあるでしょう。

サニー1000は質実剛健というか、走ることだけに特化したクルマで、小排気量エンジンとはいえ600kg台の車重ですから、軽快に走ったことは想像できます。今、こんな割り切ったクルマがあれば…とも思いますが、安楽なクルマに慣れきったことを考えると無理ですね。

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