エンジンは吸気とガソリンの混合気を圧縮、点火して得た燃焼圧力で動く装置です。「ところでアクセルを踏む」というのはどういうことを意味しているのでしょうか?これは機構的には外気とエンジンの間の通路にあるスロットルバルブを開くということです。
アクセルを踏んでスロットルバルブが開くと、入ってくる排気量がエアフローメーターで感知され、適切な量の燃料がインジェクター(燃料噴射ノズル)によって噴射されて混合気となります。吸入された混合気は、エンジンの吸気バルブを通過してエンジン内に流れ込みます。
アクセルを開けるということは、それだけ多くの混合気がシリンダー内に流れ込むということですから、圧縮行程に入るとその分だけ強く混合気が圧縮されることになります。ここでスパークプラグによって適切なタイミングで点火されればより強い燃焼力が生まれます。
ピストンスピードが速くなり、クランクシャフトの回転が上がって、それと連動した吸排気バルブの開閉スピードも速くなります。アクセルを踏み続ければ、それが連続しますからエンジン回転も高く保たれることになります。
スロットルバルブは、多くはバタフライ状の開閉部になっており、吸気の流れに対して直角で全閉、水平で前回となります。スロットルバルブを全閉にした場合には、完全に閉じてしまうとアイドリングもしないことになるので、吸気を行うバイパス通路を設けて対処しています。
いずれにしても、アクセルペダルの踏み加減によってスロットルバルブを調整し、吸気量に見合ったガソリンを噴射することがエンジン回転をコントロールするということになります。
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