自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

『オートテクニック』から『スピードマインド』へ。

私は山海堂という出版社が出版していた『オートテクニック』の読者だった。12歳でレーシングカートのライセンスを取り、レーサー(当時はレーシングドライバーよりもレーサーという呼称が一般的だった)になる気十分の少年にとって、F1はもちろん国内のF2、…

『モータリゼーションと自動車雑誌の研究』本日発売です。

『モータリゼーションと自動車雑誌の研究』がグランプリ出版より発売になりました。戦前から現在まで、モータリゼーションの興隆とともにどのような自動車雑誌が創刊されたか、また、それらが時代の変わり目にどのように対処していったかを解説したものです…

BMW M3 車検通りました!

仮ナンバーを借りるために入った自賠責保険は25か月分。1か月以内に車検を取らないと、ちょっと面倒なことになるので、バタバタとユーザー車検の準備をしました。一番心配だったのは、排気ガス検査。「前に車検に出したときは裏技を使って通してもらった」な…

BMW M3、仮ナンバーを取得して走らせてみました。

M3の続きです。Y君によると、「エンジンは定期的にかけていたし、特に悪いところはないです」ということ。ボンネットの中にはS14ユニットが収まっています。2.3リッターで195PSというのは、現代の国産エンジンから見るともの足りない感じですが、見た目はな…

『飛行器ト自動車』。100年前の自動車雑誌

1911(明治44)年に発行された『飛行器ト自動車』です。日本最古の自動車雑誌と推定されています。写真のバックナンバーは東大の中にある「明治新聞雑誌文庫」にありました。宮武外骨のコレクションです。当時は、クルマがまだ200台から300台しかない時代。…

『町工場からの宣戦布告』 中小企業とメガバンクの死力を尽くした戦

北沢栄氏の新著『町工場からの宣戦布告』が発行された。近年、北沢氏はジャーナリストとして公益法人、独立行政法人などの行政問題についての著作を中心に発表していたが、久しぶりの小説となった。舞台は 東大阪市にある電気部品メーカー「ダイア産業」。ポ…

戦前の自動車雑誌 その肆

執筆中の単行本のネタから……。 戦前の自動車雑誌の創刊当時の背景を俯瞰すると、1914年には快進自動車工業が日本初の国産自動車「脱兎号」を東京・上野で開催された東京大正博覧会に出品している。1915年には貿易商社のヤナセ商会がキャデラック、ビュイック…

戦前の自動車雑誌 その参

執筆中の単行本のネタから……。 戦前の自動車雑誌の創刊当時の背景を俯瞰すると、1914年には快進自動車工業が日本初の国産自動車「ダット号」を東京・上野で開催された東京大正博覧会に出品している。1915年には貿易商社のヤナセ商会がキャデラック、ビュイッ…

戦前の自動車雑誌 その弐

執筆中の単行本ネタから。 1918年に創刊した『スピード』は、モータージャーナリストの神田重巳氏が三栄書房の社史である『三栄書房60年の轍』での文章や八重洲出版の『ドライバー』誌のコラムで述懐している。神田氏が同誌に詳しいのは、神田氏の父君が『ス…

 戦前の自動車雑誌 その弐

1918年に創刊した『スピード』は、モータージャーナリストの神田重巳氏が三栄書房の社史である『三栄書房60年の轍』での文章や八重洲出版の『ドライバー』誌のコラムで述懐している。神田氏が同誌に詳しいのは、神田氏の父君が『スピード』の編集部に加わる…

戦前の自動車雑誌

現在執筆中の単行本のネタから少し……。齋藤俊彦氏の著作によると、日本で一番古い自動車雑誌は1912年に創刊された『飛行器ト自動車』らしい。発行元は東京自動社、後に茗渓会の発行となっている。私は、まだ実物を見たことがないが、東京大学の明治新聞雑誌…

プレイドライブ創刊編集長に聞く

ひとつの仕事の山を超えて、懸案の単行本の原稿に落ち着いてとりかかれる状態になってきた。今日は単行本の取材をしてきた中でのこぼれ話、『プレイドライブ』の巻だ。同誌は、モータスポーツに参加する人を対象とした雑誌だ。どちらかというと土系(ラリー…

単行本の取材を続けています

ということで(この間、5ヵ月ですが……)、株式会社グランプリ出版から新刊を出すためにいろいろな自動車雑誌の編集部を訪問している。単行本は、一番最近のものでも2009年なので、ずいぶんと間が空いてしまった。ちなみに、これが出れば6冊目の自著になる。…

国立国会図書館で

調べものをするために、国会図書館に行ってきた。ゴールデンウイークの間だから、そんなに混んでいないだろうと読んでいたのだが、普段にくらべてかなり人口密度が高い感じで、ちょっと疲れた。70年代あたりの自動車雑誌は、現代とくらべれば野蛮なところが…

神田神保町で

神田神保町に行って、単行本の参考になりそうな本を探す。菅村書店で『スピードライフ』1954年3月号を買った。硬軟取り混ぜた内容になっていて、なかなか面白い。その中に、陸王の広告を見つけて「そういえば、うちの親父も陸王に乗っていたな」と思い、「乗…

単行本の企画が通ったもよう

グランプリ出版に提出していた単行本の企画が通ったもよう。いろいろアドバイスをくれたK編集長に感謝! 脱稿の目安が6ヵ月後。期間の問題、取材の手配を含めて、いろいろ先行き不安はあるが、いくしかないというところだ。

北沢氏の講演

ジャーナリストの北沢栄氏の講演会に行く。先日、急に電話がかかってきて、何事だろうとちょっとひるんだのだが、「4月6日の夕方、空いているなら来なさい」(こんな脅迫的なもの言いではなかったが……)という連絡だった。ということで、一も二もなく参加し…

グランプリ出版へ

あらかじめグランプリ出版のK編集長に提出してあった企画の説明をするために、グランプリ出版にお邪魔する。こういう機会は久しぶりだったので、大変緊張してしまった。K編集長は、大変丁寧に対応してくれて、企画を修正したのち編集会議にかけてくれるとの…

アルファへ

午後からI氏のクルマに同乗させてもらい、すごく久しぶりでアルファにお邪魔する。中村社長からフェイスブック経由で「遊びに来れば」というお誘いを受けて、それを真に受けた形だ。中村社長には、拙著「必勝!ジムカーナセッティング」書くときに大変お世話…

ツインリンクもてぎで取材

ツインリンクもてぎで取材だが、モータースポーツとはまったく関係ない話題。サーキット内で生物多様性を保っている話しなど、記事には関係ないところだったが、結構面白かった。

ホンダエンジニアリングで取材

ホンダエンジニアリングで取材。N BOXのボディについて、4人の技術者に話しを聞く。思い切って若手に任せたところに、ホンダスピリッツを感じた。本当ならモータースポーツの話を……と思ったが、今はそういう時代じゃなさそうだ。

単行本の企画

ちょっと単行本の企画を思いつき、富士見台でI氏に相談する。「いいんじゃないか?」ということで出版社に提案することにする。通れば足掛け3年ぶりの単行本となる。

モータースポーツとサラリーマンの小遣いの関係

プレイドライブが4月号で休刊ということで、ますます参加型モータースポーツも厳しくなってしまった。私も2000年まではモータースポーツ誌の編集長という立場だったし、その後、フリーランサーとしてプレイドライブで仕事をさせてもらった。他人事ではない. …

今年のこと(いまごろ……)

旧年中は、一年弱のサラリーマン生活を経験した。ただ、思いがけずなのか、思いどおりなのかは非常に微妙なところなのだが、現在はフリーに復帰? している。ここに至る経緯は、書ける時期が来たら書きたいと思っているが、現状の零細出版社は大変だというこ…

嬉しい知らせひとつ

午前中は亀戸で取材。ちょっと今考えているプランの実行は、慎重になった方がいいかなという感じ。すでにやっている媒体があるとなると、さらに難しいことのように思えてくる。その後、後楽園まで移動しなければならなかったのだが、最寄の駅までの移動の間…

近況報告

2月から出版社に就職したため、フリーライターではなくなってしまった。11年ぶりのサラリーマンだ。昨年は、基金訓練に通って、あらためてビジネスマナーやらパソコンやらの勉強をしてきたわけだが、受講期間終了後、ほとんど間をおかずに就職できたのは運が…

大きく変わった環境

昨年までは、基本的には自宅で仕事をしていたのだが、今年は通勤をする仕事になった。仕事環境、生活環境が大きく変わったためもあり、ブログの更新頻度がずいぶん下がっている(もちろん、一番の原因は「さぼり」だが。今日はインターネット環境も変わった…

原稿がすすまない

机の向かって、ずっと懸念だった原稿を書き始めているのだが、なかなか進まなくて呻吟している。花粉症のせいで集中力不足という理由だけではない気がする。今月は特に粘液のう胞の手術(忘れもしない地震のあった11日だ)、原発の事故のためで、普段の仕事…

今月最後の締切日

昨日、最終入稿を済ませて、今日は念校。細かい文字修正や写真の修整などで、バタバタするがそれも午前中でおしまい。本日の夕方には本紙が出来上がってきて、取材のお世話になったところに発送作業など。一日パソコンの前にいると、どうしても地震関連を検…

書評『若年性乳がんになっちゃった! ペコの闘病日記』 

この本は、同名のブログ『若年性乳がんになっちゃった! ペコの闘病日記』の中から主だった記事をピックアップし、それに加筆等を加えたものだ。安易にブログをそのまま単行本化したものとはちがう。内容はもちろんだが、作りとしても各章のトビラ(はじまり…