自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

現在はGTmemories12「A183Aスタリオン」を作っています。

200psを誇ったスタリオン2000GSR-V。この頃のクルマは夢があったような気がします。

現在製作を勧めているムック(本)、「GTmemories12 A183A三菱スタリオン」のゲラ(校正紙)です。ようやくこの段階まで来ました。楽屋裏みたいな話になってしまうのですが、この「GTmemoriesシリーズ」というのは、こんなに長く続くシリーズになる予定ではありませんでした。

そもそも昔、同じようなシリーズの本があったので、それを元にして数冊…というくらいのつもりだったのですが、割と評判が良く。「売れるし、社内の倉庫にむかしのクルマの写真とカタログが眠っているので、それを利用して引き続きやってみよう」みたいな感じで12冊目まで来ました。

しかも、シリーズ5冊目くらいからは社内の体制が大きく変わり、それまで私はモーターマガジンとwebモーターマガジンとこのシリーズを掛け持ちでやっていたのが、専任みたいな感じになり、以降このシリーズははほぼワンオペで作っています。

作業の流れとしては、昔のフィルムを探し出し、それをスキャナーでスキャンするところからがスタート。その後、掲載する写真を決めて編集作業を行い、合わせて本文とキャプションを書くということで、本当の意味で「全部」です。昔はスキャンは印刷会社でやってくれたのですが、DTPが進むとそういう作業も編集者の仕事になってしまいました。

それはさておき、現在は大分形になってきて、本文も大方書き終えて連休に入ったということで、やや気持ち的には余裕が生まれています。

スタリオンというクルマがデビューしたのは1982年です。当時の三菱車というと、どちらかというとランサーEXターボの方が目立っていて、スタリオンはあまり街中でも見かけなかったような記憶があります。グループAでの全日本ツーリングカー選手権が1985年に始まると、インターTECのボルボ240ターボとの戦いで注目された感じでしょうか?デビュー時は145psで、2Lターボ車としてはちょっと非力でしたが、83年にインタークーラーターボで175ps、84年には高回転になると吸気バルブが2つ動きだし、吸排気合わせて3バルブになるというハイテク?でスペック的には200psとなります。

スペシャリティカーのライバルになるソアラスカイラインに負けじと三菱が頑張った結果でしょう。パワーが正義とは思いませんが、クルマに夢のある時代をすこしでも経験できたのは良かったと思っています。

一番大事なことが最後になってしまいました。本書の発売予定は5月30日、モーターマガジン社からになります。どうぞよろしくお願いいたします。

👇️リンクは「GTmemories11 R31スカイライン」です。こちらもよろしくお願い致します。