自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

自分の本特集(7)「改訂版 モータースポーツのためのチューニング入門(グランプリ出版)」

8年間地味に売れ続けて改訂版となりました。

それまで増刷とは無縁でしたが、はじめてその話が出たのが2014年。その本は2006年に書いた「モータースポーツのためのチューニング入門」でした。なんと8年越しです。前にも書いた通り、「モータースポーツ入門」の原稿を書きすぎたために、もったいないから?チューニングの部分だけをピックアップして1冊にしようというのがこの本の発端でした。

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ただし、増刷するにあたって問題となったのが、“モータースポーツの”と銘打ったために2006年当時の主力車種のチューニングとレギュレーションをわりと詳細に載せてしまったこと。このまま増刷したのでは古さは否めません。かといってその部分を削っただけで出版するのも良心がとがめる感じ。

そこで、改定前にはあまり記載していなかったECUチューニングについての記述を再取材。ロムのマップデータの書き換えや、いわゆるフルコンを使ったチューニングについても書き加えました。このときも2006年発行のときにお世話になった「テクニカルガレージM-ONE」の小熊社長に取材しましたが、あまりに久しぶりの再取材にかなり驚かれたようでした。そりゃそうですよね。

さらにタイヤ、ホイールのチューニングなどについても時代に合わせて書き直して、現状に合うようにしました。

これで載せておくと古くなってしまうレギュレーションの部分は削除してしまいましたが、全体のボリュームとしてはほぼ変わらないかたちで刊行することになりました。ただ、“モータースポーツの”という部分は薄くなってしまったかもしれません。

改定後もまあまあ売れ続けていたようですが、現在は絶版になってしまったようです。

そのかわりと言ってはなんですが、現在は日刊工業新聞社より「きちんと知りたい!自動車メンテとチューニングの実用知識」という本が出ているので、そちらをお願いいたしますm(__)m