自動車ライター飯嶋洋治のブログ

編集者、ライターです。「モータースポーツ入門」、「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」(ともにグランプリ出版)、「スバル・サンバー 人々の生活を支え続ける軽自動車の半世紀」(三樹書房)、「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」(日刊工業新聞社)など著書多数。たまにサーキットを走ります。

自分の本特集(12)「きちんと知りたい!自動車サスペンションの基礎知識(日刊工業新聞社) 」

ざっくり?12冊目の単著となる「サスペンションの基礎知識」は今年4月で10刷になりました。

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2018年4月に出版したのが「きちんと知りたい!自動車サスペンションの基礎知識」です。前作の「メンテとチューニング」が2016年10月なので、ちょっと間が空いてしまいました。その原因は、この頃には「ホリデーオート」の編集部員になっていて時間が取れなかったからです。正社員ではなく業務委託だったので、単行本の仕事を受けることは可能でしたが、実際に両立はなかなか難しいものがありました。

この本の打ち合わせの際、私は、「書くんだったら、自動車全般のメカニズムがいい」という希望はあったのですが、同シリーズに既存書があるので、「部分」を書くのが前提でした。その中でももっとも認知されやすく、また私もある程度知識に明るいということでサスペンションがテーマになりました。

ただ「サスペンション」というくくりだけにしてしまうと、何気に寂しい…というか、サスペンションを活かすにはボディの話も必要になってきますし、ステアリング系、ブレーキ系、駆動系とシャシーすべてが関わってきます。

そういう意味では「自動車エンジン以外の基礎知識」という内容になったかもしれません。「きちんと知りたい!自動車エンジンの基礎知識」と合わせて読んでいただければ、クルマの構造の大枠がわかる感じです。

左側に本文、右側が図説という構成はきちんと知りたいシリーズすべてに共通です。そういう意味ではイラストレーターさんの力も大きいです。

サスペンションというと、どうしてもエンジンの次のパーツというイメージがありますが、ダブルウイッシュボーンだとかマクファーソンストラットだとかマルチリンクだとか5リンクリジッドだと、それぞれをみていくと「先人がいろいろ工夫を重ねているんだな」とちょっと感慨深いものがあります。

ダブルウイッシュボーンにしてもアームの長さや角度を工夫することによって、接地性が変わってきますし、トー、キャンバー、キャスターといったアライメントによっても違ってきます。ストラット式は対地キャンバーという面では理想の動きができませんが、ストロークが長く取れてラリーなど不整地を走るときには有利です。

こんなことを書き始めるときりが無くなってしまうので、気になるかたはお手にとっていただけると幸いです。

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飯嶋洋治名義の単著は今までご紹介した12冊(1冊は編集委員)となります。最新刊からも6年たってしまったので、そろそろ書きたいとは思うのですが、サラリーマンという現状、しばらく先になるかもしれませんが、日刊工業新聞社の本はまだまだ?新刊で買えますどうぞよろしくお願いいたします。