このブログの「自動車雑誌、悪戦苦闘の100年史」の記事の元になったのが6冊目の著書「モータリゼーションと自動車雑誌の研究」です。
2013年12月の発行なので、この前に書いた「ランサーエボリューションI~X」から約4年の間が空いています。
どうしてこうなったかというと、簡単に言えば自動車ライターとして食べていけなかったからです。自動車雑誌業界自体が縮小傾向の中で、仕事をぽつぽつと取っていくよりも、仕事を選ばずある程度の安定が欲しい時期でした。
そんなこともあり「ランサーエボリューション」を書いた直後くらいから派遣社員として某市役所で契約満了まで1年ほど働いて、その後も定職探しをしますが、あまりうまくいかず…。職安で見つけた某業界紙で1年ほど記者をするのですが、最悪な会社で1年で辞めて、また宙ぶらりんな状態になりました。
グランプリ出版も、三樹書房と事実上一体になるなど、体制ががらっと変わってしまい、すでに私も忘れられた存在になっていました。ただ、その当時自転車競技でドーピングの問題があって、私がその関連本(自転車競技入門)を書いている著者ということで、グランプリ出版に法曹関係から問い合わせがあったようです。
グランプリ出版の編集者からそのような旨の電話が来たのですが私はまったく詳しくないので、「他をあたってください」となりました。ただ、そんなことをきっかけに新グランプリ出版に出かける機会を得ました。
そこで新社長と会うのですが、「けっこううちで書いているんですね。なにか企画があれば出してください」というようなことになったと思います。当時はトヨタ86が出た時期だったので、そのような企画を最初持っていったように思うのですが「短期でしか売れないので難しいかなあ」というような感触でした。そこでもうちょっと長く売れるようなアイディアを考えました。
ちょっと長くなりそうなので変則的ですが「自分の本特集(6)【後編】」に続きます。